ビジネスパーソンのみなさんは、ランチなど外食の機会も多いと思います。僕も外で食べることが多いのですが、ランチも気づきや学びの多い時間です。そんな僕のサラメシから3つのストーリーを紹介します。
その1:青山の某とんかつ屋
はじめて行ったのは、たまたま11時の開店直後に通りかかった時。
しかし、食べ終えて出てくるときにはすでに長蛇の列でした。
こちらのお店、接客担当の方は明るく元気に迎えてくれるのですが、厨房にいる方達には、基本会話がありません。
と聞くと、ネガティブな印象を持つかも知れませんが、会話が無くても作業が滞りなく進むレベルに関係性が成熟しているのです。
オーダーが入るとカツを揚げる人は準備をし、その様子を見ながら、他の人が皿にキャベツを盛り、出す直前にはまた他の人がご飯とみそ汁をよそう。その他諸々の仕事も、まさに阿吽の呼吸で進んでいきます。
動きとやり取りに全く無駄が無く、客にはアツアツの料理が提供されます。
もちろん最高の味! 行列、納得です。
その2:某有名とんこつラーメン店
じゃこご飯とラーメンのセットを頼んだときのこと。
じゃこに髪の毛が入っていたので「すみません、髪の毛が入っています」とクレーム。
クレームと言っても、自分自身学生時代はレストランので働いていたので、どれだけ気をつけてもそういうことがあり得ることは分かっています。怒りモードというよりは「替えてください」くらいの感じです。
その店員さん「大変申し訳ありませんでした」と厨房に持ち帰り、新しいものを持ってきてくれたのですが、たまたまカウンターで食べていたので、その間の会話が聞こえました。
店員さん:「これ髪の毛入っていた。後で原因調べたいから取っておいて」
起きてしまった間違いを無かったことにしたくなるのが心情ですが、そこから改善に結びつける素晴らしい姿勢です。
食後、会計に行こうとすると、責任者らしき方がレジ脇で待ち構えており、「先ほどは大変申し訳ありませんでした。以後気をつけます」とご挨拶。
会計からはじゃこご飯の値段が引かれていましたが、「お値引きしました」なんていう無粋なことは一言も言いません。
「何か問題があったときにその会社の真価が分かる」とすると、このラーメン店は最高の対応をしたと思います。
その3:住んでいる町の某ラーメン店
ここは、とにかく緊張感みなぎるお店です。
ラーメンの味はいいのですが、店主の奥様と思われる方が発するインパクトが強烈です。
数人いるご年配のパート女性への指示出しが、台詞こそ「○○していただけますか」と丁寧なのですが、どう見ても怒っているようにしか見えません。
パート女性達もその影響なのか、客への台詞は非常に丁寧ながら、とても緊張感のある印象を与えます。
一人で行くとカウンターに案内されることが多いのですが、緊張感がビンビン伝わってくるので、こちらも叱られそうで落ち着きません。
でも、美味しいのでたまに行きたくなるのです。
バラバラと3つのストーリーを書いてみました。
無理矢理まとめてみると(笑)、「Being(あり方)」と「インパクト」でしょうか。
Being(あり方)はその人のリーダーとしての軸。これ次第で、その店(部門)の
あり方も大きく影響を受けてきます。
インパクト(相手に与える印象、影響)は、リーダーであればあるほど大事ですよね。
Beingもインパクトも、ポジションが上がれば上がるほど重要になってきます。
リベラルアーツやコミュニケーションだけでなく、「インパクト」も今後の経営者育成に非常に大事になってくる気がします。
おまけ1-NHKの番組「サラメシ」、大好きです。
弊社で不定期に開催している「タイランチ」も取り上げてもらいたいな。。。
おまけ2-本当の名店はWebなどには載らないものだと感じるこの頃です。
名店に限って、混んで欲しくないからあえて口コミせず、固定客で賑わいます。
鎌倉葉山地区の情報欲しい方、ご連絡ください。