2017/10/27

今こそ大事な「現地現物」

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さて、いきなりですが、今回はいつも文末に書いているおまけから。

おまけ1:先日旅先で、ある鰻の有名店に行ったときのこと。インターネットで場所、定休日、営業時間を調べてタクシーで行きました。しかし、行ったらお休み。一同ショック。。。

おまけ2:父に頼まれて、デジカメを通販で買いました。それを買う理由は「すでに持っているキヤノン製のフィルターが使えるから」とのこと。購入後父から電話があり一言。「フィルターを使うにはこのカメラ専用のものが必要だった」。

みなさんは「現地現物」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。

この言葉は様々なところで使われていますが、僕は前職時代にTPS(トヨタ生産方式)のコンサルをしていたことがあり、その過程で学びました。

どういうことかと言うと「何かあったら現地で現物を見よ」ということです。非常にシンプルです。

こんな逸話を聞いたことがあります。

自動車の塗装過程でムラがあったときのこと。
担当者はデータを集め、情報収集し、原因分析し、対策を考え、上司に報告しました。
そこで上司は言いました。
「君は実際に見に行ったのか?」

担当者が「いいえ」と言うと、上司は担当者を連れて、塗装工程現場に向かいました。
そこで服を脱ぎ水着になり競泳用ゴーグルを装着し、塗装まみれになりながらシャワーノズルを見つめます。

すると、一部正常に作動していない箇所を発見。
それは当初報告した原因と対策とは大きく異なるものでした。

「え? 塗装とか全身に浴びたら健康的にやばいんじゃない?」という疑問は一旦脇に置きましょう(僕もそう思いますw)。

ここで大事なのは「実際に問題があった場所に足を運び(現地)、手にして目にする(現物)」ということです。

今やGoogle先生のおかげで世の中のあらゆる情報が整理され、一瞬で手に入ります。この恩恵は大変ありがたく、僕も恩恵にあずかっている一人です。

でも、その情報は本物ですか?

別な例を考えてみましょう。

ある会社では毎年社内サーベイでES(従業員満足度)をモニターしています。
そこから見てくる情報やデータを元に、数値が低い部門には部門長に対策を命じ、数値が高い部門は表彰します。

ところが、経年変化を見るとどれも誤差の範囲。もしくは営業成績と連動していたりすることに気がつきます。

「やってることと起きていること、本当に関係しているのかな?」という疑問が誰の頭にもありますが、今更言い出せない。

僕は役割上、企業の人事の方やトップマネジメントにお目にかかる機会が多いのですが「最近現場に行っていますか?」「現場を見ていますか?」「現場と対話していますか?」と聞くと、Yes/Noがハッキリ分かります。

多くの方、そしてポジションが上がれば上がるほど難しくなるものの、数値的根拠はありませんが、Yes派の企業は数字も好調で、人間関係、信頼関係が築けているような気がします。

我々が企業とご縁を頂戴するとき、もしくは頂戴した後に「直接社員のみなさんから直接お話をお伺いする機会を頂けませんか?」とお願いすることがあります。

これは、データとしてではなく現地(お客さま先)で現物(お客さまの声)をうかがうためです。

インタビューを通して、ウエイクアップはどんな力になれたのか、もしくはなれなかったのか。その会社で何が起きていて、どんな状態を願っているのか。それらを浮き彫りにし、お役に立てる所でがあればお力になりたいと願っています(正直な所、弊社の提供できることには限りがあるので辞退したり他社を紹介したりすることもあります)。

情報があふれんばかりの今だからこそ、手間暇のかかる「現地現物」を大事にしてみませんか?

冒頭のおまけに戻りましょう。僕が得た教訓。

飲食店の営業情報は、一手間を惜しまず電話して直接確認する。
何かを買うときは、可能な限り現物を見てから買う。

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