週末コーチングのコースで質問がありました。
「素の自分とは」
コーチングを学んでいる時に、部下を応援することや、部下を励ます関わりを学ぶけど、その時の自分が、普段会社でいるときの自分とは違っていて、実際のところ、どんな自分でいればいいのかわからなくなるという声をよく聴きます。
そもそも人は、多面的なあり方をもっています。
会社でのあり方
自宅でのあり方
友人といるときのあり方
その場の状況や役割に応じて、あり方を変化させています。
そしてほとんどの人が、会社にいるときには、無意識的に自分のあり方をつくりあげて、仕事をしています。
具体的には
冷静なあり方
熱血漢のあり方
怖い上司のあり方
人に気を使うあり方
八方美人なあり方
真面目なあり方
のようなあり方です。
コーチングを学んでスキルを使ってみても、うまくいかない人は、自分の通常のあり方”だけ”でスキルを使っているケースが多いのです。
例えば
冷静なあり方の上司が、感情的な部下に、コーチングスキルを使ったりすると、部下に冷めた印象や距離が遠くなる影響を与えたりします。
熱血漢の上司が、冷静な部下に対応すると、暑苦しいと思われるのが目に見えています。
これは、そのあり方が悪いというのではなく、上司が自分のあり方の幅を広げて、部下や仕事の状況に応じて、適切なあり方で関わることが、上司が部下にコーチングはもちろん、ティーチングをするときにも必須だということなのです。
そのためのポイントは、まずは自分が部下やチームに与えている影響を知るということです。
影響を知る一つの方法は、自分がいるとチームや場がどんな影響を与えているかを、直接聞いてみることです。部下には聞きづらいという方は、同じ職場の同僚に聞くといいでしょう。
そうやって会社での「素の自分」が部下に与えている影響を知るだけでも、結構な驚きがあると思います。
そこから、上司として、どんなあり方がチームに必要かを考えて、あり方を意識的に広げていくと、コーチングスキルなどもより効果を発揮していくでしょう。