週末、息子の文化祭に家族一同で見に行きます。
高校2年の息子は、来年が受験なので、今年が実質最後の文化祭です。今回も毎年有志で行っている電気係とポケモン参団を担当するそうです。
電気係というと、文化祭というイベントから考えると、一見地味で大変そうな感じがしますが、実際に行っている業務は、各部屋に電気を滞りなく送る作業で、実際にも楽しそうな仕事でもないようです。
具体的には、バンドの演奏のときには、電力が必要になるので、しっかりと電気が通っていることを確認するために、バンド演奏をしている部屋の配線及び、実際にガードマンのように現場に立ち会うという作業です。
あまり楽しそうな仕事でもなかったので、
「なぜ、この仕事を有志でやっているのか」
と聴いたところ、
「大事な仕事なんだよ、電気係がいないと、文化祭は成り立たない」
確かにそうだ、と思って聴いていましたが、なぜ、所属している囲碁部は何もやらずに、電気係をこんなに一生懸命やってんの、、というツッコミはぐっと我慢して、そんなにできた息子だったけ?とも思いながら、もうちょっと聴いてみました。すると、
「面白いからだよ、仲間と一緒に仕事をすることが楽しい、結構大変だけどね。」
ポケモンはなんでやってんだ?
「同じだよ、普通に仲間とやっていると楽しいし、ゲーム好きだから」
仕事やボランティアというものの捉え方を考えさせてくれる、息子との会話でした。
コーチ目線で話を聴いていると、電気係の仕事に彼の充実感、コーチング用語でいうと、響きや、フルフィルメントがあったのです。
その話から聴き取れる彼の価値観は
”仲間” ”どんなことでも楽しむ” ”貢献”
でした。正直、息子の純粋な姿に感動したので、父親から見えた息子の価値観を伝えたところ、息子も照れながら嬉しそうでした。
高校2年にもなると、息子とも話す量は減ってきますが、久しぶりに真面目に長く会話をした夜でした。
親としては、子供が、どんなことでも一生懸命頑張っているだけで、嬉しいものですが、気がつくと、自分だけの喜びだけではなく、多くの人を喜んでもらうことにも楽しみを見いだせる成長に驚きを感じます。
コーチングも、子供の成長と同じぐらい、人の成長や変化を喜ぶことができるようになるスタンスとスキルを学んでいる気がします。コーチとして、常にコーチングを受けているクライアントから報告を聴くたびに、自然と嬉しくなりますね。