コーチング力向上で非常に有効的な手段が言語化です。コーチングの言語化とは、コーチングでどのような関わりを、どのような意図をもって行ったかを言葉で説明できることです。
ワークショップ形式のCTIのコアコースでは、リーダーのコーチングのデモを見て、それを参考に見よう見まねでコーチングをして、コーチングを受けた相手からフィードバックをもらって、学びを深めていくという方法をとっています。
感覚で行ったことを、相手に言語化してもらうことにより、左脳的にも理解していくというスタイルです。次のコーチングでは、学んだことを意識してコーチングをしていきます。
コーチング力はこの行動と学習のサイクルを何度も繰り返すことにより、身についていきます。
そして、行動と学習の学びを、さらに深めていく鍵となるのが、意識的に言語化を行うことです。
毎回行っているわけではありませんが、CTIのリーダー同士で、ワークショップのデモコーチングを振り返る時に、
「あの場面で、あの質問をした理由は?」などとコーチングをしていないほうのリーダーが質問をします。
コーチング中に無意識で行っていた関わりを、質問により意識化してもらい、言葉で説明することを行うのです。
そうすると、自分が行った関わりが思い出され、良かった関わりがなぜ良かったかの理由がわかり、あまり機能しなかった関わりも自ら振り返ることができるようになっていきます。
また、CTIのリーダーは、コーチングをデモのような見本以外にも、言葉で説明する必要もあるので、コーチングを自ら言語化できることが必要になるのです。
コーチングを細分化及び言語化して、一つ一つの質問や関わりに、どのような意図をもって関わったのか、それがクライアントにどのようなインパクトを与えたかを、細かく分析していくことにより、良いコーチングができる比率が上がっていきます。
もちろん、言語化できるようになったからといって、コーチングがすぐに上達するわけではありませんが、自分のコーチングが良くなる一つの方法ですので、録音をしたコーチングなどで、試してみてください。
また、1人でもできるコーチングの言語化をご紹介します。それは、コーチングの会話例を作ってみることです。
10本ぐらい書いていると、なかなか力になるので、オススメです。
例
「今日のテーマはなんですか」
「コーチング力を向上させたいんです」
「何か切羽詰まってますね、どんなご事情があるんですか?」
「実は、、、」
続く