先週、ある企業でリレーションシップ・アジリティーというプログラムを2日間リードしてきました。
リレーションシップ・アジリティーは、仕事上で起こる問題は、人間関係が起因する問題が多いのか?それとも、仕事の仕組みやプロセスで起こる問題が多いのか?からスタートします。
あなたの会社はどちらの問題が多いのでしょうか?この質問の答えは、企業によってマチマチで、特にどちらが多いから、いい、悪いというわけではありません。
リレーションシップ・アジリティーは、人間関係が起因する問題について取り扱っていきます。
私は、今のコーチ業をする前は、仕組みやプロセス改善のコンサルタントをやっていたので、このプログラムをリードするのはなかなか面白く感じています。
なぜなら、仕組みや目標管理制度などを構築しても、それを運用していくのは、人になります。
また、仕組みを構築してくときにも、社内の人間関係のトラブルで進行の速度が変わっていったり、もともと予定していたものと違う仕組みになったりしたからです。
そのため、コンサル時代から、仕組みと同時に、人間関係も取り扱わないと、いい流れになっていかないと思っていました。
では、仕事の目標達成のためには、どのような人間関係が必要かというと、お互いが100%の状態で、力が発揮できる状態です。
自分が現在どのような関係性で仕事をしているか?です。
今から質問を出しますので、考えてみてください。
・仕事上で、現在、自分が一番関係している人を思い浮かべてください。その人との仕事の状態は、あなたは1〜3のうちどれにあてはまるでしょうか?
1 100%を超えている(自分がやってしまう、自分が必要不可欠だと思っている、相手が腹立たしくなる)
2 100%未満(その人への不満を言う、言い訳をする、状況のせいにする、他責)
3 100%(自分のインパクトに気づき、行動を選択する、反応というより応答する、役割・責任を明確にする
まずは、相手(チーム)との関係性を知るところから、関係性の構築がスタートします。
1の100%を超えている場合に起こる関係性の問題は、
・相手を力がない人とみる
・相手への不満が多くなる
など
こういったケースでは自分が相手の仕事を奪っていて、相手の成長の機会を奪っている
ことが起きたりします。
相手との仕事の役割や、相手への期待や、相手の希望などを話していなかったりします。
そして、結果として、相手が2の100%未満になりやすくなります。
2の100%未満に起こる関係性の問題は、
・責任感がなくなる
・主体性がなくなる
・相手や状況のせいにするようになる
ことが起きて、人間関係に問題が起こります。そして、お互いの不満がつのってきます。
では、3の100%になるために、どうすればいいのかというと、まずは自分の状態が100%超、100%未満どちらになりやすいかを知ることです。
特に、どのような状況で100%超、100%未満になるか。を知ることなのです。実際には、緊急時やトラブル対応時にそういった状況になりやすいです。
100%超、100%未満に自分がなっていることに気づくと、100%に戻りやすくなります。
100%でいると、人間関係にもいい影響が起こってきて、実際に仕事をすすめるときもスムーズに仕事が進んでいくことでしょう。
ポイントは、今の状態を知ることです。緊急時などの焦っている状況こそ、目の前のタスクだけではなく、仕事の相手を観察して、相手に与えている自分の影響を意識することをしてみてください。
部下への指示の出し方に続く