上司をどんな人と見ていますか?
週末のコーチングのコースで取り扱ったものは「視点」でした。
視点というものは、人や事柄を、あなたがどう見ているかというものです。
思い込んでいること、当たり前だと思っていることなども視点になります。
生産性向上研究所に、よく相談をされる事柄として、部下に対する接し方とともに、上司に対する接し方もよく相談されます。
「上司にコーチングができないのでしょうか?」
も、コーチングのコースでは、よく質問されます。
上司に対しては、コーチングをするというより、上司をどのように見るか?ということが、上司との関係で問題がある人には有効です。
例えば、上司という存在は、
・部下にしっかりとした指示を与えてくれる存在
・チームをまとめてくれる人
・リーダーとしてひっぱってくれる
・部下を成長させてくれる
一般的には、「上司」はこういった存在として思われているのではないでしょうか?
しかし、自分の上司が、自分が思っている上司像と違ってくると、そこにフラストレーションがたまってきます。
特に、自分がイメージしている上司の理想の行動と、自分の上司の行動が違うと、よりフラストレーションがたまってきます。
例えば
・部下にいい加減な指示を与える
・チームを乱す
・足をひっぱる
・部下を退化させる
では、そんな上司とどのように付き合えばいいか、というと、上司を、自分が思っている理想像と違った視点でみることです。
おすすめは、上司を役割ではなく、上司という役割をもった「人」として見るのです。
上司を「人」として好奇心をもって、その中でも、特に上司の意図に注目して関わっていくのです。
上司のその指示の意図はなんだろう?
上司は、どんな価値観を持って仕事をしているのだろう?
どんな視点から、発言しているのだろう?
と、部下や後輩をコーチングで育てる気持ちで、上司を見ていくと、上司の発言や行動の意図や思いや視点が見えてきます。
直接上司の行動や関わりを変化させるまではいきませんが、上司の発言や行動の意図を好奇心を持ってみることにより、理不尽な対応をされた時にも、自分の受け方が変わってきます。
例
理想の上司像を持って関わる
事実:
上司が理不尽な指示をしてきた
解釈:
上司が何を考えているかわからない、マネジメント能力がないのではないかと思い、苛立ちが増える。
意図に意識をした関わり
事実:
上司が理不尽な指示をしてきた
好奇心:
あの理不尽な指示は、仕事に対して、どんな意図から出てきた指示だろう?と好奇心を持つ。
相手の意図がわからない指示は、ストレスがたまります。ぜひ、相手の意図に意識を向けてみましょう。
意図や理由がわかると、理不尽だと思っていることが、理不尽ではなくなる可能性が高まります。また、上司との協働関係も創りやすくなりますので、ぜひ、相手の意図に意識を向けてみてください。