「バリアをつくる人にどうコーチングするんですか?」
週末のコーチングコースで聴かれた質問の一つです。
バリアをつくって話しかけられないようにする人は、コーチングというよりは、会社の中でよくあることだと思います。
こちらはもっと話したい、距離を近づけたい、と思っているけど、相手がバリアをはってしまっていて、どうにも話ができない。
その対象は部下、チームメンバー、顧客、上司、さまざまなケースが想定されます。
相手がバリアをはっているから、相手に問題がある と思うのは簡単ですが、組織の課題や目標に向かって仕事を進めていくときに、相手が悪いと他責にしても、前進することはあまりないですよね。
逆に、相手に気を使いながら、微妙な距離感で仕事を続けていくのは、かなりのストレスだと思います。
そんな人間関係で、仕事を続けていくのはいかがでしょうか?
そんな状態で仕事が続いていくと、、、、
あまり、気持ちよく仕事ができるということにはならないですよね。
バリアを貼っている人に対して、どのように関わるかには3つのステップがあります。
1 「その人との関係をよくしたいと思っているか?」を自分に聴く
関係を良くしたいと思ってもいないのに、関係を良くする行動をとるのは、やらされ仕事的な苦痛な作業です。
しかし、仕事の立場上、関係を良くしなければいけないというときもあると思います。
そんな時でも、「仕方なく、関係を良くしなければいけない」と思っていると、その考えも相手に伝わっていくことでしょう。
ポイントは、「関係を良くしたい」と思うことが大事なのです。
相手をもっと知りたい、相手と関係がいい状態で仕事ができると、どのように仕事ができるだろう、など相手との関係に期待を持つと、より関係を良くしたいと思えるかもしれません。
2 心理的に安心、安全な場を創る
バリアをはるということは、相手は何かを守っているわけです。わかりやすい例でいうと、一般の人間関係でバリアに近いのが「人見知り」かもれいません。
何を話したらいいかわからない、初対面の人と話をすると緊張する、相手がどんな人がわからないから警戒する、相手に嫌われたくない、などといった考えが出てくるので、話ができなくなるのです。
ポイントは心理的に安心、安全な場を創ることです。
相手が安心して話せる場や環境を創ること、そのためには、話す場所や、リラックスできる人数もあると思いますし、また、自分が逆にバリアをはっていないかにも気をつけてください。
自分がオープンになることが、相手の心理的安全を高めるために必要なことです。
3 話す頻度を増やす
時間も大事な要素です。急かすのではなく、ゆっくりと関係を創っていくことを意識してください。
また話す頻度も多くするほうが安心感の醸成につながっていくことです。月に1度の面談だけではく、常日頃から接する機会を増やすといいでしょう。